STORIES #4

北欧インテリアのテイストに、
ありのままの自然がアクセント。

Y さま邸 / 豊田市

窓はときに、
お気に入りの絵画になる。

ご一家が家を建てようと選んだその場所は、南側に家がある変形の土地。「リビングは南側という先入観があって、初めてプランを見た時には驚きました」とご主人。東側に位置するリビングには、採光しながらプライバシーが保たれた天井近くの窓。そして、ちょうどダイニングテーブルに座ると坪庭の樹木が目に入る工夫がありました。「自然を取り入れつつオシャレに、が、わたしたちのオーダーでした」と話すのは奥様。リビングでまず目を奪われるレッドシダーの傾斜した天井は、温かみがありながらカフェのようなオシャレさのある、ご夫婦お気に入りのポイントとなりました。ソファの向こうには、横長の窓が外の景色を切り取って、まるで絵画のよう。北側が開けていて大きな樹木も多いため、借景によって日々の暮らしの中で常に自然を感じる家になりました。

リビングのトーンの決め手は、
グレーのキッチン。

「北欧のインテリアを参考にグレーのキッチンにしたいという思いがあって、ダイニングテーブル、キッチンのカウンターまで全て色を統一しました」。ダイニングテーブルは、ご夫婦でキッチンカウンターの色を施工担当者に確認し、同じ色を使ってご自分たちで塗装。ダイニングのチェアもすべて、そのトーンに合わせて購入しました。それだけに、ここは家族のお気に入りの場所です。奥様はひとりの日中にはミシンを出して、ここで大好きな手作りのバッグなどを創作。その作品は、お友達によって販売もされています。お子様たちにはそれぞれお部屋があるけれど、キッチンに立つ奥様から見える位置にはスタディスペース。やっぱりリビング・キッチンはご家族にとって家の中心であり、みんなが集う場所なのですね。ご主人とお兄ちゃんは、サッカー大好き。リビングでは、二人で筋トレが習慣になっているのだとか。ふたりの妹さんたちが目指しているのはダンサー。リビングは時にピッチに、そして時にステージになるのです。

思い出と趣味が
詰まった書斎は、
とっておきの隠れ家。

ご主人の仕事の関係で、イギリスに数年間お住まいだったご家族。帰国前から、戻ったら家を建てようと計画していました。ご主人の要望は、好きなものが詰まった書斎でした。ドアを開けると、イギリスで通ったパブをイメージしたレンガの壁面。大ファンのサッカー選手たちから直接もらったユニフォームをインテリアの主役に、お気に入りだけに囲まれた隠れ家が完成しました。奥様のこだわりは、家族の快適さ。それを実現したのは、東海地区では他に納入例がほとんどなかったという、パネルヒーターでした。暖房はともすると暖めすぎることで、乾燥が気になります。部屋によって温度が違えば、暑さ・寒さのストレスもかかるもの。窓も二重にすることで、どこにいても温度によるストレスはないとご主人は言います。「この家は、1年ほどかけてじっくりと打ち合わせして、納得するまで提案してもらいました。ですから、いまだに不満とか、こうすればよかったという部分はひとつもないんです」。「暖かくなったら、ベランダにも植物とかBBQをするためのソファを置きたいねって話しています」と、奥様がおっしゃるように、インテリアや暮らし方の新しいアイディアも次々に湧いてくるようです。

FEEL